酸性ストレートの料金はなぜ高い?
池袋の美容師が価格相場とおすすめな理由を解説
SNSや美容室のメニュー表でもよく見かけるようになった「酸性ストレート」。髪質改善メニューとして人気が高まる一方で、最初に気になるのが「料金」の部分ではないでしょうか。
「縮毛矯正より高いけど、そんなに違うの?」「値段分の価値はある?」と疑問を持つ方も多いはずです。結論から言うと、酸性ストレートは確かに価格が高めに設定されていますが、その理由を知ると、単なる“高級メニュー”ではないことが分かります。
酸性ストレートの料金はなぜ高い?
料金相場と所要時間の比較
まず、一般的な料金相場を見てみましょう。
- 酸性ストレート: 平均 ¥20,000〜(所要時間:約2.5〜3時間)
- 一般的な縮毛矯正: 平均 ¥12,000〜
同じ「ストレート系メニュー」でも、ここまで価格に差があるのにはきちんとした理由があります。
理由1:髪に優しい高価な「専用薬剤」の使用
ひとつ目は、使用する薬剤の違いです。酸性ストレートでは、髪が最も安定する「弱酸性領域」で働く、専用の高価な薬剤を使います。
この薬剤は、髪への負担を最小限に抑えながらクセを整えるよう設計されており、通常のアルカリ性薬剤よりもコストが高くなります。
理由2:高度な技術力と繊細な施術時間
ふたつ目の理由は、高度な技術と施術時間が必要なことです。酸性ストレートは、お客様の髪の状態、施術履歴、ダメージレベルによって薬剤の反応が大きく変わります。
そのため、美容師が1人ひとりの髪を丁寧に診断し、薬剤の塗布量・放置時間・アイロンの温度を細かく調整する必要があります。この繊細な工程により、時間も手間もかかるため、技術料が高くなるのです。
注意点:持続性について
意外に知られていないのが、「酸性ストレートのほうが長持ちするわけではない」という点です。むしろ髪に優しいぶん、クセ戻りが早かったり、持続性がやや弱いこともあります。
つまり、「長持ち=高い」というよりも、「髪をできるだけ傷めずに整える技術料」が価格に反映されているのです。
高価格でも酸性ストレートが選ばれる理由
では、なぜ酸性ストレートは高くても人気があるのでしょうか。
理由1:ブリーチ毛・ダメージ毛にも対応可能
最大の理由は、ブリーチ毛やハイダメージ毛でも施術できる可能性があることです。従来の縮毛矯正では対応が難しかった繊細な髪でも、酸性ストレートなら柔らかく仕上げられるケースが増えています。
理由2:自然で柔らかい仕上がり
また、仕上がりの質感にも大きな違いがあります。縮毛矯正が「しっかりまっすぐ」であるのに対し、酸性ストレートはふんわりとした自然なまとまりが特徴です。
“パツンとならない”ナチュラルなツヤ髪が叶うため、「ストレートにしたいけど、硬く見せたくない」という大人女性を中心に人気が高まっています。
理由3:長期的なメンテナンスコスト(未来への投資)
さらに、ダメージが少ないぶん、長期的にはお得になるケースもあります。髪への負担が軽いことで、トリートメントや補修ケアの頻度が減り、結果的に年間のメンテナンスコストが下がることも期待できます。
髪を傷ませないということ自体が、未来の美髪への“投資”と言えるかもしれません。
まとめ:高いけど“高いだけ”ではない。髪質に合った選択を
酸性ストレートは、確かに従来の縮毛矯正より価格が高めです。しかしその背景には、薬剤の品質、技術の精度、そして髪へのやさしさがあります。そして、トータルコストで見ると結果的にお得になる人も多いのが現実です。
- 強いクセをしっかり伸ばしたい人: 縮毛矯正
- 自然なツヤやまとまりを重視する人: 酸性ストレート
どちらが優れているかではなく、ご自身の髪質やライフスタイルに合った選択をすることが大切です。