酸性ストレートとは?
縮毛矯正との違いをわかりやすく解説
酸性ストレートは22,000円〜、施術時間は約2時間半〜が目安です。価格だけを見ると高く感じるかもしれませんが、その理由は髪への“優しさ”にあります。
従来の縮毛矯正では難しかったブリーチ毛やハイダメージ毛にも対応できる場合があるのが特徴。「まっすぐになりすぎず、自然なストレートにしたい」「ダメージを抑えて艶を出したい」──そんな願いを叶える新世代のメニューです。
縮毛矯正とのちがいは?
従来の縮毛矯正は、アルカリ性の薬剤で髪内部の結合を強力に切断・再結合することでクセを伸ばします。仕上がりはしっかりと真っすぐになりますが、その分、髪への負担が大きくなりやすいというデメリットもあります。
一方、酸性ストレートは酸性領域の薬剤と熱の力を利用して、髪をやさしく整えるアプローチ。髪が本来持つ「弱酸性」の環境に近い状態で働きかけるため、内部構造を壊しすぎず、柔らかく自然な仕上がりを実現します。
施術の流れは、薬剤を塗布して一定時間置いたあと、アイロンで熱を加えて仕上げるという点では縮毛矯正と似ています。しかし、薬剤の作用のしかたが穏やかで、髪質によってはブリーチ毛やダメージ毛にも対応できるのが酸性ストレートならでは。ただし、髪の履歴や傷みの度合いによっては薬剤の反応が大きく変わるため、事前のカウンセリングがとても重要です。
熱管理が命!酸性ストの仕上がりを左右するポイント
酸性ストレートの施術では、アイロンの温度設定が非常に重要です。適切な温度はおよそ180℃前後。この温度でやさしく熱を通すことで、髪内部の結合を整え、なめらかな質感を引き出します。
ただし、ここで強くプレスしたり、高温で長時間アイロンを当てすぎると、髪が硬くなったり、ツヤが失われる原因になります。熱と圧のかけ方ひとつで、仕上がりが大きく変わる──それが酸性ストレートの難しさであり、奥深さでもあります。
また、施術の効果や持続力には髪質やダメージレベルによる個人差があります。特にブリーチ毛・ハイダメージ毛への施術は、美容師が髪の状態を正確に見極めたうえで判断することが大切です。薬剤の選定・放置時間・アイロン温度など、すべてが担当美容師の経験と技術に依存します。誤った判断や操作をすると、深刻なダメージを招くおそれもあるため、信頼できる美容師さんにお願いしましょう。
自然な質感?強い矯正力?目的で選ぶのがポイント
酸性ストレートは自然な柔らかさやツヤ感を重視する方におすすめ。一方で、縮毛矯正は強いクセをしっかり伸ばしたい方に向いている施術です。
どちらが優れているというよりも、髪の状態や仕上がりの希望に合わせて選ぶことが大切です。髪の履歴やクセの強さ、ダメージレベルは人それぞれ。理想の仕上がりを叶えるためには、施術前にしっかり相談し、美容師と一緒に最適な方法を見極めましょう。
髪に無理をさせず、あなたに合った方法で“理想の艶ストレート”を手に入れましょう。